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今日は先日のアオウミガメのお話の続きとして、ウミガメの産卵から大人になるまでのお話を
していきたいと思います。(前回はこちら)
■なぜ陸で産卵するの?
ウミガメの先祖は陸で生活していました。
そのためエラ呼吸ができません。肺呼吸をしています。
卵も同様に水中で呼吸ができなくて死んでしまうため
水中で生活するようになった今でも
産卵は陸で行われます。
■時期は?毎年産むの?
5~8月に産卵します。一度に100個程の卵を産み2週間おきに2~4回産卵をします。
しかし、毎年産むわけではなくて2~4年の間隔で行われます。
■産卵中に泣いている?
「ウミガメが産卵中に涙を流す」なんて話を聞いたことはありませんか?
実際、産卵中のメスは涙を流しているように見えます。
これは産卵の痛みで泣いているわけではなくて、水中でウミガメの口に入る海水は
体液の三倍の塩分濃度で、とても濃いです。
体液を一定の塩分濃度にしないと死んでしまいます。
そのため、体内で海水をろ過して涙腺に似ている器官から排出しています。
これが陸で涙を流しているように見えているのです!
■卵について
産まれて12時間ほどすると、胚といって体になる部分が出来始めます。
胚が出来てから卵を動かして天地を変えてしまうと、成長できなくなり死んでしまいます。
卵を見つけても絶対に動かしてはダメです!
性別は温度によって決まり、29℃を境に高いとメス、低いとオスになります。
■孵化について
約二か月後に孵化します。
子ガメは海の方が明るく見えていて、産まれたらそれを頼りに産みへと移動していきます。
この時に、外敵などに襲われてしまう事が(:_;)
モアナと伝説の海のシーンでもありましたね!
■孵化後について
海まで辿り着いたら、約二日間食事をせずにひたすら沖に向かって泳いでいきます。
外洋の藻に隠れながら成長していくのですが、この先の生活が未だに謎に満ちていて
日々、研究が進められています。
40cmほどになると、沿岸に近づき私たちに姿を見せてくれるようになります。
■成長
沿岸生活では一年間に約2cmほど成長し、大体90cmになると
性成熟といって、大人の仲間入りに!
大人になるまで25年ほどかかるそうで、その後はほとんど成長することはありません。
ダイビングやシュノーケルで見ているウミガメ。
生存確率は5000分の一と言われていて
沿岸生活をするまでに10年ほどかかるので、過酷な環境を
生き抜いてきた生命力のとても強い子たちなのです!!
なんだか〆方がわからなくなってしまったので
最後にアオウミガメの写真で終わりたいと思います(*´ω`*)笑