人気の観光地石垣島の魅力は、なんといっても豊かな自然です。
しかし石垣島の魅力はそれだけではありません。
石垣島の魅力は自然以外に何かあるかな。
石垣島の伝統的な文化も楽しみたいな。
それならサバニがおすすめです。
石垣島のある沖縄県はかつて琉球王国と呼ばれ、独自の伝統や文化を育んできました。
その一つがサバニと呼ばれる漁船です。
今回はサバニについて解説していきます。
- サバニとは何?
- サバニの基本情報を徹底解説
- サバニが使われている沖縄の伝統行事やイベント
- サバニに乗船する方法
サバニについて気になる人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事を書いた人🙋(ガイド歴17年 PADI インストラクター)
「マリンサービスサンフィッシュ石垣島」を運営する私「浜 佑介」は、石垣島や沖縄の様々な情報に精通しています。
- 石垣島と宮古島でマリン会社経営
- ガイド歴17年 PADI インストラクター
- 初心者のガイド累計10000人以上!
- ㈱アソビュー「コロナの集客減を乗り越えた」インタビュー
- Diving Web Guide「インタビュー記事」
- Instagram「はまちゃん 🐠 石垣観光ガイド&トータルサポート」
石垣島の無料旅行相談会も行っています
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そもそもサバニとは何?
サバニとは、沖縄県とその周辺の島々で古くから使われてきた漁船です。
琉球王国(かつての沖縄県)では1700年代に森林保護を目的として、大木を原料とする「刳り舟」の製造が禁止され、複数の木材を剥ぎ合わせて作る「剥ぎ舟」が奨励され、発展してきました。
かつてはこのような木造のサバニが一般的でしたが、1900年代半ばにFRP(繊維強化プラスチック)が登場してからは木造のサバニの数は少なくなってきています。
ただサバニは現在でも、沖縄の伝統行事で見られる琉球王国の文化を代表する漁船です。
また2000年にサバニ帆漕レースが開催されたことで、レース用やレジャー用の船としても注目されるようになり、古くからの伝統を受け継ぎつつ新たな歴史も動いています。
数百年前の船が今も使われているなんて驚きだね。
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サバニの基本情報を徹底解説
サバニはどんな船なの?
サバニの語源も気になります。
まずはサバニの基本情報を解説しますね。
ここからはサバニの基本情報について解説していきます。
順に解説していきます。
サバニの特徴について
サバニは刳り船と接ぎ船を組み合わせた構造でできています。
また流線型の美しいフォルムも特徴的です。
このフォルムにより水の抵抗を少なくするとともに、転覆してもすぐに起こせるように設計されています。
そしてサバニの特徴は、船を作る際の技法にもあります。
サバ二を作る際の技法はいくつかありますが、サバニの本家とされる沖縄県糸満地域由来の技法が「本ハギ」です。
琉球王国ではかつて、鉄釘の使用を禁止されていた時代がありました。
本ハギ構造では鉄釘を一切使わず、木製のチギリや竹釘を使用して作られています。
サバニは何で動くの?
最近の船の動力源はエンジンですが、サバニができた時代にエンジンはありませんでした。
そのため古くから伝わる木造サバニの動力源は人の力です。
船体に帆をかけ、エークという独自の形をした櫂(舟をこぐための道具)を漕ぎ、人と風の力のみでサバニを動かします。
人と風の力だけで動かす船….かっこいいね!
しかし琉球王国伝統のサバニも時代の変化には逆らえず、近年ではエンジンを搭載したサバニも増えてきています。
サバニの大きさはどれくらいなの?
サバニは小さいものから大きいものまで様々な大きさのものがあります。
小さいものだと全長6メートル〜7メートル、横幅1メートルほどですが、大きいものになると全長10メートル以上、横幅2メートル以上になるサバニもあります。
1つのサバニに乗れる人数は小さいものだと大人4人〜5人、大きいものでは30人以上です。
サバニの語源について
沖縄県の方言で舟のことを「ンニ」「フニ」「ブニ」といいます。
また同じく沖縄の方言でサメは「サバ」です。
かつて沖縄県の糸満地域ではサメ漁が盛んに行われていました。
その際、「サメ(サバ)を取るための船(ン二)」という言葉が短くなってできた言葉がサバニです。
語源については諸説ありますが、この説が最も有力とされています。
サバニが使われている沖縄の伝統行事やイベント
サバには今でも使われているの?
石垣島でも見られるのかな?
サバニは今でも沖縄の伝統行事やイベントで使われています。
琉球王国の文化の一つサバニは、現在でも沖縄の伝統行事で使われています。
次は石垣島で見られるサバニが使われている伝統行事やイベントを紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ハーリー
ハーリー(海神祭)とは豊漁と海上安全を祈願する伝統行事です。
毎年旧暦の5月4日に行われる行事で、100年以上も続く沖縄の伝統行事になっています。
ハーリーの中で最も注目されるのが、今回紹介しているサバニでの競漕です。
2024年のハーリーは6月9日に開催予定です。
八重山フーカキサバニレース
石垣島のある八重山地方の木造帆船サバニを楽しむためのレースとして、2023年から始まったイベントが八重山フーカキサバニです。
2023年は10隻のサバニ、2024年は13隻のサバニが石垣島をはじめとした八重山諸島の島、沖縄本島から集まり熱いレースを繰り広げています。
八重山伝統の木造サバニを保存・継承していくために始まった、石垣島で行われる新しいイベントです。
石垣島で行われる伝統行事やイベントは、こちらの記事でも解説しています。
サバニに乗船する方法
私も実際にサバニに乗って沖縄の伝統を感じてみたいな。
石垣島でサバニに乗れる方法はないかな?
サバニはツアーに参加して乗れます。
石垣島で沖縄伝統のサバニに乗る方法は、ツアーに参加することです。
サバニに乗れるツアーを催行しているところはまだ多くありませんが、マリンショップが主催しているツアーもあれば、前述の八重山フーカキサバニレースにも協力している造船会社主催のツアーもあります。
サバニに乗り大海原へ出ること、沖縄の豊かな自然とともに沖縄の伝統も体験してみてはいかがでしょうか。
サバニツアーに参加する際の注意点
サバニには実際にどんな感じで乗るんだろう。
サバニに乗る時の注意点は何かあるかな?
次はサバニツアーに参加する際の注意点を紹介します。
- 濡れてもいい服装で参加する
- 帽子を着用する
- 長袖やラッシュガードがあると有効
- 酔い止め(船酔いしそうな方)
- 集合時間には余裕を持つ
サバニに乗るツアーは実際に海へ出るため、濡れてもいい服装で参加するのがおすすめです。
ツアーで利用するサバニは小型サイズで砂浜から乗り降りするため、その際に足元も濡れる可能性があります。
また海へ出た際、サバニには日光を遮るものはないため、熱中症対策として帽子の着用、日焼け対策として長袖やラッシュガードがあると効果的です。
船で海へ出るため、船酔いしそうな方は予め酔い止め薬を飲んでおくようにしましょう。
また、全てのツアーに当てはまるわけではありませんが、サバニに乗るツアーの集合場所は石垣島の市街地から離れた場所に設定されていることもよくあります。
そのため、集合時間には余裕を持って行動しておくようにしましょう。
市街地から離れた場所へ行くなら、レンタカーを利用するのがベストです。
レンタカーを使った観光方法は、こちらの記事で解説しています。
ダイビングで海の中を楽しむのもおすすめ
サバニで海の上から沖縄の伝統を体験したあとは、ダイビングで海の中を楽しむのもおすすめです。
石垣島周辺には日本最大のサンゴ礁である「石西礁湖」をはじめとした、海の豊かな自然がたくさんあります。
ダイビングにはライセンスが必要と思われている方もいますが、体験ダイブであればライセンスのない方でもダイビングが楽しめます。
体験ダイブではライセンスを持っている方ほど深く潜れませんが、それでも海の中から石垣島の自然を満喫するにはぴったりです。
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石垣島で沖縄の伝統と最高の海の絶景を楽しもう!
サバニは沖縄県が琉球王国と呼ばれていた時代から伝わる伝統的な漁船です。
時代の変化とともに使われる素材が変わってきましたが、昔と変わらない木造帆船サバニも現存しています。
石垣島ではサバニが使われる伝統行事があるだけでなく、木造帆船サバニをさらなる未来へ継承していくために始まったイベントもあります。
またサバニに乗船するツアーに参加することで、昔からの伝統を体験することも可能です。
石垣島で琉球王国の時代から伝わる伝統的な漁船サバ二を、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
沖縄の伝統文化と豊かな自然、どちらも体験できるのが石垣島の魅力です。
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